DMessage from Dr Imai

今井理事長からのメッセージ

***元気に生きて元気に死ぬ***

東京医科大学内科学助教授、市立根室病院院長、昭島病院院長
聖十字会理事長代行、日本ケアサプライ非常勤監査役
日中青年研修協会 理事(医療福祉担当)を経て

現ウェルエイジング協会 理事長・総合企画部長
長寿社会文化協会(WAC)・長寿社会憲章の提案(委員)現全国予防医学推進協議会 副会長・NPO法人健康福祉実践協議会​ 理事長・ BOOKs Holistic Clinic Tokyo 総院長

***元気に生きて元気に死ぬ***

ベストな環境であれば人間は百二十歳までいきられると大脳生理学は教えています(人の寿命)。
一方仏教では生、病、死を人の四苦に数えています。生物として生まれた以上、人の老化と死は避けることはできません(プログラム説、生理的老化)。それならできるだけ病(病的老化)少なく健康で長生きしたいと思うのは古今東西、人の常です。

 すでに江戸時代貝原益軒は八十三歳の時「養生訓」を著し、「およそ人間には三つの楽しみがある。一つは道を行い心得違いをせず善を楽しむこと、二つは健康で気持ちよく楽しむこと、三つは長生きして長く久しく楽しむことである。いくら富貴であっても、この三つの楽しみがなければ、真の楽しみは得られない。それ故に富貴はこの三楽に入れていないのである。」と述べて養生の大切さを世に示しました。

 二十世紀、抗生物質の発見と使用、国民の栄養状態の改善、上下水道をはじめとする生活環境の整備等により、かつて若い命を奪った急性伝染病は影をひそめました。
 しかし、二十一世紀に入った今、慢性の疾病や病気をかかえ悩みながら不健康に長生きする人々が多く(疾病構造の変化)、少子高齢社会を迎え「国民総医療費が国民経済を圧迫する」とまで危惧されています。

 こうしたことから1996(平成八)年、行政は今までの健診を主とした二次予防の「成人病予防対策」から一歩進め、一次予防を中心の「生活習慣病」という概念を導入しました。
 生活習慣病は「食生活、運動習慣、休養、喫煙、飲酒等の生活習慣がその発症、進行に関与する症候群」と定義されています。
 これは、生活者自らが「食習慣、運動不足、ストレス過剰、喫煙、飲酒などの生活習慣が「病」の最大の原因であることを自覚し、ライフスタイルの変換を遂げることによって、日本人の三大死因(死亡率の60%)であるガン、心臓病、脳血管障害等の慢性疾患を根本から一次予防しようとする壮大なこころみです。

 ただ、いまだに生活習慣病の改善は遅れています。男性の喫煙率は三十~四十代で50%近く、女性ではピーク時(昭和41年)より漸減しているものの、ほぼ横ばいといった状況です。飲酒習慣のある人の一割は一日三合以上飲むハイリスクの人です。肥満、高血圧も増えています。


 これは国民が自分の健康状態を良く知り、健康で長生きできるよう健康に関する全ての機関、団体が連携して意識の向上及び取り組みを促そうとするものなのです。
 簡単に言い直しますと「元気で暮らす期間をなるべく長くしようという国民健康づくり運動」なのです。
 この実現のためには、一人ひとりの実践が何よりも大切なことなのです。